ダブルファンタジー5話(最終話)ネタバレ 岩井から大林への変遷と、女としての自立。

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WOWOW連続ドラマW『ダブルファンタジー』。
7月14日(土)は最終話の放送でした。

第4話で、田中圭さん演じる岩井が家族と一緒のところに遭遇した奈津。
岩井には家族がいる。
愛人である以上、望んではいけない線がある。

そんな現実と、感情とのはざまでコントロールが難しい奈津の自立へのもがきが描かれていました。

田中圭ファンは引き続き楽しめた回だったと思いますが、最終話も、岩井はかなり重要で存在感がありました。

ダブルファンタジー5話(最終話)あらすじ

ー自分のしていることは、世間一般のモラルから大きくはみ出す行為なのだとわかっている。
それでも、甘やかで凶暴な欲望を抑えることができない。ー

奈津(水川あさみ)は大林(柳俊太郎)の舞台を観に来ていた。
彼の躍動する肉体を眺めながら、岩井やこれまでの男たちが脳裏に浮かんで消えた。

舞台後に、大林の楽屋に挨拶に行く奈津。
そこには、脚本家の志澤(村上弘明)がいた。
奈津の脚本を酷評しだす志澤。

その感情をぶつけてくる態度に、奈津は怒りを抑えながら会場を後にするのだった。

追いかけてくる大林は舞台が終わったら、打ち上げにお酒かお茶でもどうかと奈津を誘う。

奈津「君ってぶっきらぼうで、強引なんだよね。」

大林「よく言われます。」

笑顔を見せる奈津にとって、大林は新鮮な存在だった。

 

ー奈津の部屋

岩井(田中圭)は、奈津と母のことを心配していた。
取材で飲んだワインが良かったから、プレゼントすると話す岩井。

奈津は自身の誕生日にそのワインでお祝いをするのはどうか?と提案する。

しかし、岩井はうっかり家族と旅行を計画してしまったと謝る。

バリに行くと話す岩井に、内陸がお勧めだと奈津で笑顔で話す。
戻ってきたらお祝いしてもらおうと笑顔で話す奈津に、岩井は

「本当にごめんなさい」

と申し訳なさそうな顔をする。

「じゃあ小さなお土産を拾ってきてもらおうかな」と奈津は言い、サンゴや貝殻などをお土産にねだるのだった。

平気なふりをする奈津。だけど、心の中ではふとした寂しさがやはり存在する。

それを消し去るかのように仕事に打ち込むが、どこか打ち込めきれない奈津だった。

そこに大林から打ち上げはどこにするか?というメッセージが届く。

奈津は、お任せしますと返事を返した。

大林が指定したその場所は、ホテルの部屋だった。

奈津「試されていると思った。待ち合わせ場所に、さらりとホテルの部屋番号を指定してきたのだ。男と会うために、ホテルの部屋に向かう。まるで、娼婦のようだ。」

そのホテルは、正直言って新進俳優が泊まれる部屋のイメージとはかけ離れていた。

奈津「君なんかがどうしてこんな部屋に泊まれるの?」

大林「舞台役者はみんな貧乏だと思ってるんでしょ。僕は違いますから。」

そういう大林は、現在では俳優として生活ができるようになったが、これまで、バーテンダーの仕事や、風俗の仕事をしていたことを奈津に明かす。

そんな自分を軽蔑するかと尋ねる大林に、素晴らしい仕事ですねと拍手するつもりはないが、生きるための仕事だったんでしょうと返す奈津。

大林は、奈津の仕事と彼女自身に興味があること、仕事に取り入ろうという気はないことを伝える。

今まで色々な仕事をこなしてきた大林にとって、俳優とは飽きることのなさそうな仕事であると話す。

本気になれば自分は何でもできると言う大林。

奈津は、若いから怖いものがないんだねと言う。

そんな奈津に

大林「高遠さんって、すごい人なのに、いつも自信なさげで、簡単に壊れてしまうんじゃないかってくらいもろい感じがするんですよね。」

奈津「なんか、お芝居のセリフみたい。」

大林「人生は舞台。人はみんな山門役者って、シェイクスピアが言ってますよ。」

奈津「そうかもしれない。そうじゃないかもしれない。」

そう言う奈津にカクテルの味を聴く大林は、奈津を試していた。

大林はカクテルのベースをラムに変え、奈津が気づくかどうか様子をうかがっていた。

気づかない奈津はお酒に詳しくないということをついていた。

奈津「結局、私が飲んだのは何てカクテル?」

大林「xyz.今夜はこれでおしまいっていうカクテル。」

そうして2人は、身体を重ねるのだった。

奈津は考える・・・

私が抱かれたいたのか?
私が男たちを抱いてきたのか?
私は男たちの愛人で、男たちは私の愛人をしていた。
でも、彼とは違う。
私と彼との間にはしがらみがない。
具体的なストーリーが何もない。
空をさまよう、塵かゴミのようだ。

と。

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そして奈津は夫の省吾(眞島秀和)と決着をつけるために埼玉の家に向かった。

来ないと思っていたと話す省吾に対し、このままじゃいけないと思ってと話す奈津。

省吾は母の紀代子(多岐川裕美)から荷物を預かっていた。

離婚届をテーブルに置き、わかってほしいと言う奈津に対し、省吾はわかれるのだけは勘弁してくれと言う。

無理に帰ってこなくていいし、他に好きなことをしても、他に恋してもいいから別れるのだけは勘弁してくれと、奈津に泣きつくのだった。

省吾には感謝しているが、もう我慢して生きていくことは嫌だ、

「さようなら」とだけ伝え、奈津は家を後にするのだった。

自分の部屋に戻り、母からの荷物をあける奈津。それは、母が嫁入り前に仕立ててもらい、奈津が高校生の時から毎年袖を通してきた浴衣だった。

そこに大林からのメール。

招待してください。
今日稽古が休みです。
住所を教えてくれれば、勝手にたどり着きますよ。

彼はいつも駆け引きをすっ飛ばし、先手を打ってくる。

その押しの強さが心地よい奈津だった。

部屋に飛び込むなり奈津を抱きしめる大林。

大林「ごめん、俺、汗臭くない?」

そういう大林に笑いながら、気になるなら全部脱げば洗濯してあげるという奈津。

良ければ稽古中の洗濯物を全部してあげると伝える奈津に、

「じゃあ明日持ってくる。明日も来て良ければの話だけど。」とぶっきらぼうに言うのだった。

その日は、奈津の誕生日だった。

料理とワインでお祝いをしようとする奈津を、大林は後ろから抱きすくめるのだった。

その夜、大林は出張ホストが実は俳優仲間だったことを伝える。そして、志澤との関係についても奈津に聞く。

奈津は大林がどういうつもりなのか確認すると、大林は真剣に答える。

きっかけはどうであれ、大林は奈津の作品をすべて読み、純粋に奈津を尊敬し、より好きになったからこうして会っていると言う。

大林は志澤に直接奈津のことを質問していた。

大林に対し、志澤は気を付けろと言う。

「取って食われないように気をつけろ。ああ見えて、中身は男だ。」

と伝えた志澤の話を聴き、奈津は笑い飛ばそうとする。

1つの夢が覚め、また次の夢へと移っていく。志澤との夢はもう終わっている。

杏子(篠原ゆき子)とのお決まりのお茶の時間を過ごす奈津。

そこで杏子が志澤のインタビュー誌を奈津に見せる。

同志のような存在と奈津のドラマを評価する志澤のインタビューが掲載されたいた。

奈津はその雑誌を読みながら、「うそつき」とつぶやくのだった。

 

家に帰ると、玄関の前では岩井がバリのお土産をもって待っていた。

なんでも話してほしいという岩井に対し、大林のことも話す奈津。

岩井「その若い俳優、好きになっちゃったとか?なっちゃん?」

奈津「自分でもわからないの。」

岩井「え、じゃあどうするんですか?このまま両方ともつきあってくんですか?」

岩井「なんか、なっちゃん変わった」

奈津「ねえ、先輩。私あなただけを待ち続けるとバランス崩しちゃうんだよ。望んではいけないことまで、望んでしまいたくなる。」

落ち込む岩井に奈津が尋ねると、

岩井「なんでなんだろうな?とにかく、今回はあなたの様子が違う気がするんです。ねえ、なっちゃん、明日も彼と会うの?」

奈津「会うよ」

そう答える奈津に、岩井はなっちゃん・・・と抱きつきながら、まるで夫の省吾の様になってしまうのだった。

その日以来、岩井からの連絡は頻繁になる。
冷たく返事をする奈津に、岩井はますますエスカレートしていくのだった。

そして、岩井が想像する通り、奈津のそばには大林がいる。

大林と身体を重ねていると、大林は奈津のカラダが違うことに気づく。

大林「ねえ、俺と合わない間に彼とした?
わかるんだよね。そういうのって。
中が変わってる。
俺の形じゃなくなってる。
何度も何度も抱いて、やっと俺の形に作り替えたと思ったのに。

ごめん。やっぱ俺、惚れた女を誰かと共有するなんて無理だわ。
どちらか選んでほしい。
時間がいるっていうなら考えるけど、別れるなら今のうちの方がまだ傷も浅くて済むし・・・」

そういう大林に、奈津は感情的になっていく。

奈津「あなたの方が後から現れたんじゃない。
あたしに、他の人がいるってわかっててこうなったんじゃない。
だったら、答えを出す猶予くらい与えてくれても罰は当たらないんじゃないの?」

その夜、大林の隣で奈津は眠れずにいた。

ケータイを確認すれば、岩井からのメールがたまっていた。

奈津の中で静かに一つ一つの決意が固まっていく夜だった。

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そして、奈津は母の浴衣を着て、母に会いに行く。

母の紀代子は、浴衣を着てくれたことがうれしい様子。

いつまでも子供だと思っている母に対し、帯もひとりで結べることを伝える。

省吾から別れることを母は聞いていた。

奈津「浴衣を着ていれば安心なんでしょ。
でも、見て、もう袖もこんなに短いんだよ。
私もう子供じゃないんだよ。」

母「子供よ。いつからこんなんになっちゃったんだろうね。子供のころは素直でいい子だったのに。」

奈津「ねえ、私の人生間違ってる?」

そう尋ねる奈津に、母は立ち上がるだけで言葉を返せずにいた。

そんな母に奈津は、新しい浴衣をこれから買いに行くこと、そして新しい男と花火大会を見に行くと告げる。

抱きしめる母は「本当に情けない子だよ」と言うのだった。

奈津はひとり、浴衣を買いに歩き出す。

 

そこに一本の電話が入る。

それは、なんと警察からの電話だった。

岩井が店の看板を蹴っ飛ばし、警察沙汰になっていた。
事情聴取に対し、だまりこみをし、奈津の連絡先を身元保証人として伝えた岩井。

奈津「なんでこんなことしたの?」

岩井「むしゃくしゃして」

岩井の頭をはたく奈津は、身元保証の手続きをする。

その後ろ姿を目で追う岩井は、もう手に入ることのない大切な人、想いをかみしめ、ただ泣くしかなかった。

その夜、奈津は志澤にも会いに行く。

ドラマの評価に対して、同志だなんてもう言わないでほしいと伝え、サヨナラとキスをし、ヒールを鳴らして去る奈津だった。

去り際に、スタンダールの墓碑銘を告げる志澤。

それは、

「生きた。書いた。恋した。」

だった。

奈津は静かに、そして力強く一歩を踏み出し始めていく。

新しい浴衣は、無地でありながら、織が大人な雰囲気を醸し出す。

鏡の前に立つ奈津に岩井からのメールが入る。

件名:愛してる。

ねえ、なんでこんなふうにならないと、愛してるって言えないのかな。
なっちゃん、愛してる。
いちばん大切なことって、いつもと取り返しがつかなくなってからわかるんだよな。
だから、人間は文学を発明して、芝居とか小説とか書き始めたのかもしれないね。あなたは、そういうことを仕事にしている。
あなたは、のたうつといい。
苦しむといい。
そんなあなたが書くものを読みたい。
さよなら、なっちゃん。
当分、僕からは連絡しません。

岩井

P.S
当分、ってところが、俺らしくて卑怯だろ。

そのメールを良み、奈津は花火大会に大林と訪れる。

夏の夜空に花開く大輪の花火ははかなく、消えていく。
とどめることはできないその花火を眺めながら、奈津はこの日までの時間と男たちを想う。

求めていた自由とは何だったのかをかみしめる。

奈津の中にある想い出たちは、涙として流れていく。

その表情を見つめる大林は「大丈夫?」と気に掛ける。

そして花火は終わり、二人は手をつな意で歩き出す。

そんな二人は人ごみにのまれ、奈津は下駄を片方河川敷へと蹴飛ばされてしまう。

下駄を探す奈津は滑って河川敷まで降りていく。

立ち上がる奈津の目の前に広がるのは、震えるように瞬く、花火のような光。

月明かりに照らされる水面と騒音から少し離れたその空間は、まるで天国と地獄の間だ。

そして奈津は気づく。

ーああ、寂しい。どこまで自由であることは、こんなにも寂しいことだったのか。

と。

そして奈津は、裸足で土手を上っていく。

一歩、一歩上っていく。

私は天国と地獄のはざまを生きている。
もう、後戻りはしない。

奈津の決意、そして女として自立した人生の始まりだった。

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岩井の嫉妬に狂う姿さえも愛おしい

前回から、田中圭さん演じる岩井は奈津の変化に気づき始めていたと思います。

今回、家族とバリの旅行を入れてしまったとはいえ、その後の岩井の変化っぷりがすごい。

奈津はどこにも属さない、常にそこにいる。

そんな存在であってほしかったんでしょうね。
なっちゃんと泣きながらしがみつく姿は、夫の省吾と同じで驚きです!

だけど、奈津にとって、踏み台にしていく男はみな同じなのだと気づかされます。

敬語で丁寧に囁く岩井の姿はもうありません。

岩井も奈津の魅力に引き込まれ、男としての欲望に火をつけられてしまった一人なのかも。

そんな印象を与えるシーンでした。

そして、そんな岩井が次に出る行動がまた、すごい。

お店の看板を蹴っ飛ばして、警察沙汰。

黙り込みで奈津を身元保証人にするなんて。

ある意味、愛するものを失っていく現実に耐えかねた極限の状態。
最後の抵抗とも言えますが、そんな岩井の頭をピシッとはたき、手続きをする奈津の姿は、次へと進みゆく自立を描いているようにも映りました。

だから、岩井も、ああ、本当に失ってしまったという悲しみと、悔しさに打ちひしがれてしまうのです。

妻子がありながらも、そんな感情をいだく、新聞記者、夫、父としての役割をもつ岩井を演じた田中圭さんの演技力はさすがだなっと感じさせます。

そして、奈津に送った最後のメールもまた、岩井節。

追伸部分で初めて使う、俺。
自分で卑怯だってわかっているところは、ある意味奈津への最後の最後の抵抗。

もし、奈津にその気が起これば、岩井はいつだってそばに来てくれる存在なのです。

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大林のストレートさと強引さは、奈津にとって必要な要素

そんな大注目の岩井先輩でしたが、5話は柳俊太郎さん演じる大林が活躍ですね。

ぶっきらぼうでありながら、強引でストレート。

そして、彼には何もない。愛人でもなく、ひとりの男。

奈津のことを仕事でも尊敬し、人としても興味を持つ、役者としての大林一也。

この存在は、やっぱり奈津にとってこれまでの男とは全く違う。

支配的ではない。
彼には不安がないから。

「僕にできないことはないと思っている」

そう話す大林にとって、奈津を全力で愛することができるし、役者としての夢を実現することもできる。

ストレートで純粋で、卑怯なところがない。
先手を打ってくることは、ある意味、奈津を不安や寂しさに引きずり込まない方法でもあると思います。

そんな彼の存在が、奈津の自立を決定づけてくれる存在だったといえます。

そんな二人に対しての私の感想は、

岩井はずるい。(笑)
大林みたいな人がいい。

です。

田中圭さんは大好きだけど、岩井先輩は手に入らない。

手に入れるには泥沼か、地獄をみないといけないだろうし、その覚悟は岩井にはないと思うから。

大林の様にストレートで、先手を打ってくれる方が、心地が良いと思います。

親離れと子離れという自立を描き、見ごたえのある作品だった

自身の欲望に素直に生きる。

寂しさを受け入れ、自由を手にする。

女としての自立として表現していくとき、そこには親離れと子離れが存在します。

今回、奈津は母が理解しようがしまいが、自分の人生を生きることを決め、それを告げていきます。

母は、まだ子離れできていません。だけど、もうそれも関係ないのです。それをも母の人生、母の選択だから。

母の言う、素直でいい子とは、母が言ったように何でもするということ。

それはコントロールできるという意味です。

子供の人生は子共のもの。

幸せも、正しいかどうかも、すべて本人が決めることであって、親が決めることではありません。

前回表に出てきた、

「人はそんな自由にはいきられないのよ」

というセリフは、今回も冒頭に出てきました。

それが、母の人生だったということでしょう。

我慢や忍耐が基本の人生。

でも、それは母の紀代子自身が選んだ人生であり、道です。

他の選択肢もあったはず。

自由に生きられない選択をした。ということを理解することは、親の年齢では難しいのかなと感じます。

理解できたら、苦しまなくて済むのにね。と。

でも、奈津は気づいて自由を選んだ。

このドラマで描かれているこの自立、自分の人生を自身の責任で自由に生きる。

ということは、簡単ではないかもしれないけど、誰もができることでもあるということを忘れずにいたいなと思いました。

官能シーン以上に、奈津の心のかっとうや、自由や自立とは何か?

人が抱える寂しさについてなど、奥深く描かれた作品だったと私は感じています。

田中圭ファンに混ざって、岩井を眺めていましたが、それだけでは終われない内容が詰まった作品だと思います。

毎週楽しみに観ていたダブルファンタジーが終わってしまって残念でもありますが、もう1度初回から一気に視聴したいなと思う、深い作品だなと改めて感じています。

 

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